人それぞれの胸にどこかしら懐かしさを刻んでいるのが、

パンという存在ではないでしょうか。

かぐわしい香りとほっとする質感と手触り、子供の頃、

背伸びして手作りしたものを親が褒めてくれたうれしい記憶。

この食べものを思うとき、なぜか眼差しは遠くを見つめたがります―。

 

さて、今回ご推薦したいのは、やさしい気持ちになれる逸品が並ぶ

「Bakery Dank Brot（ダンクブロート）」さん。

大阪市の鶴見区横堤エリアの本店と尼崎店の2店舗。

ともに駅から近く、何かと慌ただしい日々に大活躍してくれるパン屋さんです。

 

こちらのモットーは、地元の方たちに受け入れられるパン作りにあります。

天然酵母由来の生地を使い、保存料ゼロを実践するなど、

健康にも配慮した心づかいがとても魅力的。

そうした要素を下支えにして、90種以上ものタイプの異なる商品が日々、

店頭に登場します。変化に富んだラインナップは、

毎日訪れても飽きを感じさせないほど。

それもまた地域の皆さんから愛されている理由の一つなのでしょう。

 

6種類ある食パンシリーズでいちばんのヒット作は、

「ダンク本食パン」です。色よく焼き上がった耳の部分の香ばしさと、

心地いい歯ざわりが思わずクセになる名物。

一日に最大で120斤以上ものオーダー記録を叩き出した実力はダテではありません。

朝食にはこれが欠かせない、と断言するファンもきっと多いはず。

 

「自家製クリームパン」や「幸せメロンパン」、「塩パン」といった懐メロを

口ずさんでしまうようなレトロチックな定番をしっかり押さえている点も、

かなりの好ポイントです。ベーコンゴルゴンゾーラとキャベツカレーという2つの

テイストをそろえる「天然酵母ドッグパン」は、

お腹が空いた部活帰りの学生さんたちにとっては必需品でしょう。

ブルーベリーやマンゴー、夏みかんなどがふんだんに

使われた「スイーツデニッシュ」は、デザートにも最適。

 

「Bakery Dank Brot（ダンクブロート）」は、

地元に根づいたパン作りを通して、

暮らす人たちの色褪せないかつての

思い出とこれからの記憶をつなげてくれるお店です。